こんにちは。ネットビジネスドクターの与田孝宙(よだたかひろ:ヨーダ)です。
「サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ」と歌われてますが、どう思います?
(ちょっと古すぎましたか?!1962年の歌なので僕も生まれていません)
今日は「ネットビジネスに本気で打ち込みたいのでサラリーマンを辞めて背水の陣で挑みたい」というメッセージにお応えしたいと思います。題して「背水の陣は有効か!?」
僕のところには、これからネットビジネスを始めたい方からメッセージをよくいただきます。
僕のブログを読んでらっしゃる方なので、皆さん、真剣、真面目、一生懸命なんです。それはとても素晴らしいことなんですが、あまりにも一生懸命すぎて、自分を追い込んでしまう方も少なからずいらっしゃいます。
そんな方に「ちょっとこんなふうに考えてみるといいんじゃない?」ってお話をしたいと思います。
今回のポイントは「今すでに持っている有利なカードを手放して背水の陣を敷くよりも、逆にその有利なカードを有効活用しよう!」です。
背水の陣で一旗揚げよう!?
「さぁ!ネットビジネスで一旗揚げよう!」。そのためには、徹底的に自分を追い込んで、後に引けなくして、まさに「背水の陣で挑もう」とする心意気は素晴らしいと思います(心意気は、ね)。
昔の武将なら、お殿様から褒められたかもしれませんね。
自分を追い込んで上手くいく場合もあるとは思いますが、大抵の場合は、そんなに甘くはなさそうです。
僕は、一時期、(自らではありませんが家庭の事情でしょうがなく)サラリーマンを辞めたことがあります。それまで勤めていた会社は超が付くほどのブラック企業でしたので、「これで自由だ!」と思ったこともありました。
しかし、時間が経つと、サラリーマンという身分の有利さ(ネットビジネスを始める際の良さね)もあることに気づきました。
例えば、こんな感じ・・・
- お金の心配が少ない
- 時間の使い方が結局は効率的になる
- 情報インプットやビジネスに必要な刺激を得られる
など。これって、結構、強いカードじゃないのかな?と。。。
逆に背水の陣を敷くと「お金が入ってこなくなる割には出ていくのは多く」なり、「人や社会との接点が減り、情報インプットも減る」ということに。しかも時間効率まで悪くなっては、良いことがありません。
ということで、サラリーマンというカードの強さについて見ていきましょう。
お金の心配が少ない
サラリーマンをやっていれば、大した成果が出なくても(失礼!)、給料はいただけますよね。
長年、サラリーマンやっていると当たり前のようになってしまいますが、自分でビジネスを始めると、まさに、毎月給料が同じだけいただけるなんて奇跡や魔法に近い(現代の錬金術?!)。
背水の陣を敷けば、当然、給料はいただけなくなります。当たり前が当たり前でなくなります。
最初から稼げることは、まぁ無いので、貯金が尽きたら終了です。
サラリーマンを辞めて感じたのは、お金が、貯金が減っていく一方って思った以上に恐怖ですし、ストレスでした。
会社にイヤな上司がいたって、毎月、何も言わなくても給料が入ってくるって、とてもステキなことだと思いましたね。
時間の使い方が効率的になる
「ネットビジネスを始めるために時間は多いほうが良い」と僕も思っていましたが、これも実は「無限に時間があると思うと、結局はもてあます」ことが多かったです。
過去、振り返ってみても、忙しい時のほうが、いろんなことができた気がしませんか?
僕は、いくつかの資格を持っていますが、リストを作ってみると、一年で9個の資格を取得したときって、仕事がかなり忙しかったことを記憶しています。
仕事が忙しくても「この資格は今取っておかないと!」と思い、少ない時間でも必死で勉強をしていたことを思い出します。
結局、本気になったら少し忙しい程度のほうが効率がイヤでも上がり、目的を達成できるんだろうなって思います。
背水の陣で無限の時間を得てしまうことが本当に有利なのかどうか怪しい気がしますね。
必要な刺激を得られる
サラリーマンを辞めてしまうと、外部との接点が少なくなり、あまり外に出なくなります(ヒッキー?)。
すると、外界との刺激が減り、社会との接点も少なくなり、情報インプットが減ってきます。
お金は、貯金があればなんとかなるのかもしれませんが、今からビジネスをやろうとしているときに、周りとの接点や情報インプットが減るのは、まさに致命的。ビジネススタートにとっても、大きなデメリットとなることでしょう。
面倒な通勤も、面白くない仕事も、イヤでも社会からの刺激や情報インプットにはなっているはずで、使いようによってはブログなどの発信ネタにもなるわけです。イヤな上司もネタにできますよね。
サラリーマンの毎日も、いろいろな意味で役に立っていたんだと気づきました。
サラリーマンが持つ有利なカード
会社を辞めずにサラリーマンをやりながらネットビジネスにチャレンジするとどうなるでしょうか。
- 大して成果を出せなくても(何度も失礼!)給料は毎月いただける。
- 年金や保険は会社が補助してくれる。
- イヤなこともあるかもしれないけど、それ自体がビジネスのネタになる。
- 死ぬほど忙しい会社でない限り、少しは時間があるので、その少ない時間を大事にビジネスに使い、効率的に成長できる。
- ネットビジネスで上手くいったら辞めるなり、続けるなり自分で選択できる。
などなど。圧倒的にメリットのほうが大きいですよね。特に最後の「自分で選択できる」というのが大きい。
結局、僕らが憧れる「自由さ」というのは「選択肢が多い」ということですよね。
ヨーダの場合
僕は、どちらも経験をしています。サラリーマンではない期間は短いですが、両方とも経験した身として実際は、こんな感じでしたね。
まずは、サラリーマンを辞めたとき。
- 時間が無限にある時期は「いつでもできる」という意識になってしまい、思ったほど進まない。
- 将来への不安や貯金が減る一方の不安が大きく、何をするにもネガティブに。
- ヒッキーみたくなり、社会との接点が極端に減る。いろいろなアイデアややる気も出なくなる。
続いて、サラリーマンしながらネットビジネスをやっているとき(今もそうです)。
- ひとまずお金の心配は少ない。
- 自由な時間は少なくなるが「貴重な時間だ」との意識があり、少ない時間を効率よく使おうとするため、成長速度も早く、成果も早く出る。
- 会社でイヤなことがあっても、次の世界が見えているので気にならない。
- サラリーマンの給料と、ネットビジネスの収入のおかげで、楽しみも増えた。
- とにかく「攻めの姿勢」でいられる。
・・・という感じでです。何をするにしても選択肢が多いことは有利です。
背水の陣は、なんとなくカッコ良く見えるかもしれませんが、まずは、選択肢の多いサラリーマンのメリットを充分に味方につけて、例えば、平日はしっかりとサラリーマンをやって、土日はガッツリ、攻めのビジネスにチャレンジしてみることをお勧めします。
まとめ
背水の陣で「必死になる」ことはいいことかもしれません。いい加減な気持ちでやるよりも、真剣に向き合うことになり、良い面もありそうです。
ただ「必死」になったからと言って、成功するとは限らないんです。むしろ、必死さよりも「正しい方法」と「正しい努力」の方が大事な気がしません?
ビジネスの世界って精神論だけで上手くいくような世界ではないんです。
背水の陣を敷く前に、今一度、サラリーマンのメリットもよ~く考えてみることをお勧めします。
そうすれば、崖っぷちからいきなり落ちることもなく、有利な場所からお金の心配もなく、自然と時間を有効に使い、情報インプットも知らない間に受けつつ、リスクを小さくしながらビジネスを始めることができるでしょう。
まずは、”気楽な稼業”のサラリーマン身分を満喫しつつ、ネットビジネスの第一歩を踏み出してみては?
ネットビジネスドクター
与田孝宙(よだたかひろ:ヨーダ)